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- 舌切雀伝説のお宿
群馬県・磯部温泉は
童話「舌切雀」誕生の地です。
磯部温泉・
磯部ガーデンについて
磯部温泉について
当磯部温泉は、群馬県の南西部に位置し、近くを五街道の一つ中山道が通っていることもあって、碓氷峠を往来する旅人や、近在からの湯治客で古くから賑わってまいりました。明治になってからは、信越線の開通により都会からの避暑のお客様が多く見えられ、一層の賑わいをみせるようになりました。
温泉が湧くことは昔からよく知られていたようですが、天明三年(1783)の浅間山の大爆発で湧出量が飛躍的に増え、現在のような発展をみたと伝えられております。成分は重曹食塩泉で、特に神経痛・胃腸病に効能があります。また、豊富な鉱泉を利用して作られる磯部せんべいは、磯部温泉の名物として全国にその名が知られております。
磯部ガーデンについて
当館は代々土地の庄屋を務める家でございまして、旅館業を営む前からも、都会の俗塵を避けて磯部に清遊に訪れる多くの文人墨客の諸氏をお泊めし、ご静養いただいてまいりました。
ご滞在中に所望して書いていただいた書画が当館には多く残されており、その一部はロビーに展示してお客様にご覧いただいております。
そんなことからでしょうか、あるいはこの磯部の里がうしろに険阻な妙義の山々、前に清冽な碓氷川が流れ、竹薮に囲まれた静かな村だったからでしょうか。
この磯部温泉には舌切雀の伝説が伝わっております。そして誰言うともなく当館のことを「舌切雀のお宿」と言い習わしてまいりました。
それを示すように、当館の敷地内には舌切雀神社が祭られており、はさみ・つづら・舌切雀絵巻などゆかりの品々が残っております。
舌切雀伝説と
磯部温泉
ご存じのように舌切雀の伝説は、おばあさんに舌を切られた小雀をあわれに思ったおじいさんが舌切雀のお宿を訪ね、そこで雀たちから大歓迎を受けるという動物報恩譚の一種であり、また、欲張って大きなつづらをもらったおばあさんが怖い目にあうという教訓を含んだ物語です。
舌切雀は全国に様々なヴァリエーションで伝わっておりますが、明治の文豪巌谷小波(いわやさざなみ)先生が当館にご逗留いただきましたおり、磯部温泉こそが舌切雀伝説発祥の地であると折紙を付けていただきました。
その時詠まれた句、 「竹の春 雀千代ふる お宿かな」の碑が当館にございます。
♨磯部温泉は
あの温泉マーク発祥の地!
万治4年(1661)、付近の農民の土地争いに決着を付けるため評決文「上野国碓氷郡上磯部村と中野谷村就野論裁断之覚」が、江戸幕府から出されました。
その添付図には磯部温泉を記した温泉マークが2つ描かれていたのです。
専門家が調査した結果、この温泉マークは日本で使われた最古のものと判明。
こうして磯部温泉は温泉マーク発祥の地となりました。